豆腐でもわかっちゃった!トゥーン調MMD講座 1.はじめに
はじめまして。このブログは、12月末のアイドル部MMDモデル一斉配布の際にMMDを始め、2月上旬にトゥーン調(セルルック)MMDにベタ惚れしたMMD初心者の私がこれまでに得た、主にトゥーン調MMD動画製作に関するMMD関連の知見をまとめたものです。これからトゥーン調MMDを試してみたいという方の参考になれば幸いです。
「はじめに」と題したこの記事は、最初にトゥーン調MMDモデルを実現する手順の大まかな概要を示した後、一連の他記事へのサイトマップを示す、という流れとなっております。
何か間違いや助言等ございましたら、コメント等でご指摘いただけると大変助かります。
アニメ塗りとは
本題に入っていきます。
まず、MMDモデルでアニメ調の見た目を再現するには、「そもそもアニメ的な絵はどうやって描かれているのか」ということを知っておく必要があります。普段からイラストを描かれている方にとっては当たり前の話なのかもしれませんが、少なくとも私は全く知らなかったので、ここで取り上げておきます。
ググったところ、このサイト様の解説が簡潔かつ非常に分かりやすかったので、リンクを貼ります。
説明上必要な所だけ抜き出すと、アニメ絵は、
線画を描く⇒ベタ塗りする(各領域を単色で塗りつぶす)⇒影を付ける⇒ハイライト(光の反射)を入れる⇒画面全体をいい感じに補正する
という手順で描かれているようです。
トゥーン化の大まかな手順
我々が目指すべき「アニメ的な絵」の構造が分かったところで、MMDモデルでアニメ絵を実現するために今回やっていく操作の大まかな手順を以下に示します。
モデル改造により、モデルに元々備わっている色のグラデーションや陰影表現、ツヤ感などを消し、ベタ塗り的な見た目にする
↓
MMD上で色々なエフェクトを適用して、モデルにアニメっぽい影や輪郭線、ハイライトなどをつけたり、画面全体をいい感じに補正したりする
↓
必要ならば、モデルにアニメっぽい動きをさせる
なお、このフローチャートはあくまで今回私が行った方法を示しただけで、実際にはモデル改造とエフェクト掛けの操作で行う操作は動画製作者様によって大分違います。極端な例を言えば、モデル改造をほぼ行わずにエフェクトだけでアニメ調にする人もいれば、逆にモデル改造だけでアニメ調を実現する人もいるそうです。まあとにかく最終的にアニメっぽい見た目になれば、手順などどうでもいいのです(雑)
そんなこと言われてもどうすればいいかよく分からない、という方がほとんどかと思いますが、皆さんはとりあえず今回私が書いていくような初心者向けのトゥーン調実践記事を読み、それを実践してみることで、MMDトゥーン化路線の根底にある基本的な考え方の「型」を学んでみましょう。とりあえず考え方を知ってから、それから自分のやりたい方向性を見つけていくのが、たぶん一番手っ取り早いと思います。
トゥーン化の方向性は色々ある
前項で「トゥーン化の型を学べ」と書きましたが、「MMD トゥーン」とか適当にググれば、型を学ぶために有用なサイトは色々出てきます。(下に私が参考にしたサイト様のリンクを貼っておきます。)私の記事でもいいのですが、これらのサイト様の中から、文章が分かりやすいサイト様や、自分が求めている理想のトゥーン調に近い絵柄を作っているサイト様など、自分に合うものを選んで、それを真似してみるのが良いと思います。分からないことがあればさらにググってみましょう。各ページによって全く違うことが書いてあっても、最終的に見た目がアニメっぽくなればそれでいいので、無駄に悩まずテキトーにどっちかを採用していけばいいです。一度できるようになれば、大体判断は付くようになりますので、その時になってから悩みましょう。
当たり前のことですが、あなたがたまたま私のこのサイトに流れ着いたからと言って、私の記事を必ず使わなければならないわけではないのです。私は私の記事を読んで欲しいのではなくて、とにかくただアイドル部やシロちゃん、ばあちゃる君などの出演するトゥーン調MMD動画がもっと見たいのです。トゥーン化の導入はそこまで難しいものではないので、動画や静止画製作以前の導入段階で躓いて欲しくは無い。とにかく、MMDのトゥーン化に少しでも魅力を感じた皆様に、何としてでもトゥーン化の技術を身につけて頂きたいのです。だから、基本を手早く身に着けて、さっさと君のトゥーン調動画を見せてくれ(本音)
私が参考にしたりしなかったりしたトゥーン調入門サイト様の列挙
必要となる予備知識とサイトマップ
いきなりの早口オタク文章に怯えたり他サイト様に流れたりしてだいぶ人が離れてきた頃かと思いますが、ここで私が書いた一連の記事のサイトマップを示していきたいと思います。
なお、全くの初心者で今回初めてMMDを使うぞという方は、最低限MMDのチュートリアルなどをやってきた方が良いんじゃないかなと思います。一日あれば終わります。一度でもMMDで動画や静止画を作ったことがある方ならやらなくて大丈夫です。
ではサイトマップです。ナンバリングされている記事はできれば順番に読んで欲しいです。番外編に入っている記事は、トゥーン調MMDの実現のために直接必要という訳ではないので、興味があったら読むぐらいで大丈夫です。(2019/3/7:番外編は現在未執筆)
1.はじめに(この記事)
2.モデル改造編
3.エフェクト編
4.モーション編①、モーション編②
番外編
・動画で使ったパラメタ
・みんなの牛巻モデルに腹巻を着せてあげたい(未執筆。すでに同様の内容がtwitterで流れてたので、書かないかもしれない)
トゥーン調MMDの作品例など
おわりに、トゥーン化の需要は一定数あるということと、トゥーン化にたった一つの正解は無いということを伝えるために、他の方によってニコニコにアップロードされたトゥーン調の作品をいくつか貼り付けておきます。一口にアニメ調といってもいろいろあるんだなあということが分かると思います。
*↑私はこの作品を観てトゥーン調にハマりました 本当に素晴らしい
貼 り す ぎ
MMDではなくプロのアニメーター集団の話なのですが、参考になりそうな映像の例として、例えば「サンジゲン」というアニメ制作会社さんが、まさにプロの現場でセルルックの作品を追求しているそうです。この映像凄いですね。(アニメに疎いので詳しくは紹介できないです、すみません)
あと、私のようにアニメに疎い方達は、アニメ絵の色々なパターンを知るために沢山アニメを見て研究していく必要があるかもしれませんが、VTuberを観たりMMDをやったり学校や仕事に行かなきゃなので時間が無い!という人は多いと思います。そんな時は、(キャラやストーリーなどの評論ではなく)アニメの作画とか製作の側に詳しい方が書かれている評論系のブログを探してみましょう。一般書籍とかコミケの評論系同人誌などにもそういった内容のものがあるかもしれません。
例えば、私がハイライトについてよく分からなかった時にたまたま見つけたサイト様なのですが、このサイト様ではハイライト表現を主軸に様々なアニメの作画の違いを詳しく評論されていて、アニメ調にも本当に色々あるのだなと非常に為になりました。MMDで正確に再現できるかはともかくとして、いろんなパターンを知っておけば、そのぶん表現の幅は広がると思います。 d.hatena.ne.jp
このブログを他の所で紹介することに関して
多分居ないとは思いますが、トゥーン調MMDのさらなる布教の為にこのブログのリンクを他のところに貼りたいという方が万が一いらっしゃったら、どんどん貼ってくださって結構です。広告やアフィリエイトなどの、ブログ運営会社様ではなく私個人にお金が来てしまうようなことは一切やっていないはずなので、ニコ動の概要欄などにリンクを貼っても「MMDモデルの商用利用」とかにはひっかからないと思います。(間違ってたらご指摘下さい。)
「謝辞」で申しているように、このブログ記事は「私」が書いたというよりも、ただ偉大な先人たちの知恵をお借りし、それをまとめさせて頂いただけのものであります。お借りした知識自体は間違っていないと思いますが、私の解釈やまとめかたが完全に間違っている場合は十分にありますので、このブログをあまり信用しすぎないでください。また、お気づきの場合はご指摘いただけると有難いです。
皆さん、トゥーン調MMDの敷居を低くして、どんどん広めていきましょう(願望)
謝辞
今回、多くの方の御陰で、私はトゥーン調MMD作品並びにこのブログ記事を製作することが出来ました。
トゥーン調MMDを知ってから数日で作ったダメダメなテスト動画に優しく的確なアドバイスを下さった、4名の名も知らぬニコ動コメントやりおるマン達。twitterにおいて、見ず知らずの私に対し、こちらの上達の段階を踏まえつつ幾たびも非常に本質的な情報を下さったray 様。分かりやすいブログ記事や素晴らしい作品を沢山残してくれた先人トゥーン調MMD愛好家たち。MMDのモデルやソフト、エフェクトなどを配布して下さっている方々。そして何よりMMDと出会わせてくれたアイドル部やシロちゃん、馬P。この度は本当に有難うございました。